天音のあゆみ
天満音楽祭は20年以上続く歴史ある音楽祭です。
ここではそれらの歴史を年代ごとに解説していきます。
1995年
阪神淡路大震災が起き、
天満音楽祭発起人のメンバーたち(※1)が被災地のボランティア活動を開始。
その際、被災者の「風呂に入りたい」との声を受け、芦屋の寺院『西法寺』にドラム缶風呂(※2)を設置した。
また、芦屋の宮塚公園では天然湯の仮設風呂を展開し、1日8トンの天然湯を被災者200人が使用、大変感謝された。
同公園にて、発起人メンバーが『被災者支援音楽ライブ』を開催(※3)。
天満音楽祭のルーツはここから始まる…。
(※1)天満音楽祭発起人メンバーは地元天満のボーイスカウト仲間で集まった。
(※2)現在、そのドラム缶風呂は、震災を語り継ぐ『追悼の鐘』として西法寺に設置されている。毎年1月17日明け方、震災同時刻に鎮魂の式典で衝かれている。
(※3)写真右下。震災で心身ともに疲弊した人たちを少しでも元気づけようと、発起人たちが考えた『手作りの音楽ライブ』だった。
1996〜99年
天満音楽祭発起人のうちの一人、地域情報誌『天満人』発行人の井上彰氏が大阪アメニティーパーク(OAP:http://www.oap.jp/)にて、フリーマーケット『ぼちぼち市』を開催し盛況を博す。(※4)
1999年、天満音楽祭発起人の一部メンバーがバンドを結成し、帝塚山音楽祭に出演、刺激を受けて天満エリアでの音楽祭の計画を始めた。
(※4)『ぼちぼち市』の様子。
2000年:第1回天満音楽祭
会場数:6会場、前夜祭:4会場
合計出演組数:58組
実行委員長:海家聖雄
2000年10月15日、
『音づくり・仲間づくり・街づくり』をコンセプトにして、天満音楽祭初開催。
発起人メンバーが、以前から関係を築いていた大阪アメニティーパーク(OAP)(※5)を本部会場としてスタート。初回はOAPタワー3会場、明福寺、OAP公園前など計6会場で開催。
併せて、大阪市立扇町総合高校グラウンドにてフリーマーケットを開催。
(※5)写真右、大阪アメニティーパーク(OAP)
2001年:第2回天満音楽祭
会場数:7会場、前夜祭:6会場
合計出演組数:72組
実行委員長:井上彰
2001年10月7日、
子供から大人まで参加できるストリートダンスコンテストをOAPタワー38階にて開催。
全会場を巡る『スタンプラリー』実施。抽選で賞品をプレゼントした。
大阪市立扇町総合高校グラウンドにてフリーマーケット併催。
2002年:第3回天満音楽祭
会場数:8会場、前夜祭:6会場
合計出演組数:83組
実行委員長:西口勝
2002年10月13日開催。
大阪天満宮にてオープニングが実現。(以降、奉納は現在まで続く)(※6)
音楽祭専用シャトルバスを運行開始。(以降、毎回運賃無料の運行が定着、第6回〜9回は車内ライブ有り)
デザイン制作をプロに託す。ツール関係制作費の財源を広告協賛で賄う為にパンフレットのページ化を積極推進、巻頭特集のシリーズ化を開始。(※7)
(※6)奉納太鼓(第3回〜第8回は皷聖泉、第9回は天晴れ、ど根性太鼓)
(※7)第1回は「”天満”今昔ものがたり」。
2003年:第4回天満音楽祭
会場数:9会場
合計出演組数:97組
実行委員長:野村剛
2003年11月9日開催。
OAPタワー1階本部会場に無料の体力測定コーナーを設置。(以降、毎回実施)
2004年:第5回天満音楽祭
会場数:11会場、前夜祭:10会場
合計出演組数:105組
実行委員長:野村剛
2004年10月10日開催。
地元の3寺院(專念寺、宝珠院、明福寺)(※8)が会場を提供。
●パンフレット巻末特集『天満音楽祭の原風景…天満音楽祭を仕掛けた「団塊の世代」の青春時代(1)』
(※8)中央3枚の写真がそれぞれ專念寺、宝珠院、明福寺。
2005年:第6回天満音楽祭
会場数:12会場、前夜祭:6会場
合計出演組数:124組
実行委員長:久徳健三
2005年10月9日開催。
ケーブルウエストが11:00〜16:00テレビとネットで生中継(OAPタワー2階会場)(※9)。
SOUL of SOLEILの企画で事前にゴスペルワークショップで鍛えられた仲間達SOLEIL MASS CHOIRが歌声披露(以降、天音本部会場のフィナーレを飾る)(※10)。
●パンフレット巻頭特集『天満音楽祭の原風景…天満音楽祭を仕掛けた「団塊の世代」の青春時代(2)』
(※9)右上写真。中継の様子。
(※10)中央写真。
2006年:第7回天満音楽祭
会場数:16会場、前夜祭:4会場
合計出演組数:170組
実行委員長:久徳健三
2006年10月8日開催。
ケーブルウエストが11:00〜16:00テレビとネットで生中継(OAPタワー2階会場)。
天満音楽祭イメージソング『環状線に乗って』(元NHK歌のお兄さん 矢野あきら氏:作詞作曲)発表。
●パンフレット巻頭特集『ライブ会場ー音太小屋へようこそ』
2007年:第8回天満音楽祭
会場数:15会場
合計出演組数:166組
実行委員長:巨津善祐
2007年10月7日開催。
ケーブルウエストが11:00〜16:00テレビとネットで生中継(OAPタワー2階会場)。
天満音楽祭テーマソング『Tenma Music Festival』(元NHK歌のお兄さん 矢野あきら氏:作詞作曲)発表。
目玉の取組『音楽を通じて環境問題を考えてみよう』
●パンフレット巻頭特集『自転車発電ライブ(ロハスサイクルエコライフ)』
自転車発電体験
ストリートキッズダンスコンテスト開催(北区民ホール)
近畿中国森林管理局とのコラボ実現『ライブと森林(もり)の市』(以降、毎回レギュラーコラボ)
2008年:第9回天満音楽祭
会場数:16会場、前夜祭4会場
合計出演組数:192組
実行委員長:巨津善祐
2008年10月12日開催。
●パンフレット巻頭特集『出演ミュージシャンが語る天満音楽祭』
犬の里親探しの『アーク里親会』紹介(明福寺会場)
2009年:第10回天満音楽祭
会場数:18会場、前夜祭9会場
合計出演組数:214組
実行委員長:木村啓良
2009年10月11日開催。この年、天満音楽祭は10年目。
第10回記念事業として、国の重要文化財で大阪府最古の洋風建築『宣布観』の修復募金活動に取り組んだ。宣布観前特設会場を作り、そこでもライブを開催した。(※11)
その後の11月17日、当時の大阪市長 平松氏が記者会見にて天満音楽祭の募金活動を紹介すると共に、大阪市としての取組みを発表。
12月11日には讀賣新聞朝刊で天満音楽祭の募金活動の取組みが紹介された。
また、『水都大阪2009キャンペーン』に応えて、大川で「大阪水上バス船上ライブ」を行った。(※12)
近畿中国森林管理局『水都おおさか森林(もり)の市』の要請を受け、同実行委員会に天満音楽祭が参加することになった。
●パンフレット巻頭特集『10周年特別企画:歴代委員長が語る天満音楽祭〜振り返れば十年〜』
(※11)写真中央左、宣布観の修復募金活動の様子。
写真中央、讀賣新聞朝刊で紹介された記事。
写真中央右上、各会場にてボランティアメンバーが募金箱を持って協力を呼びかけた。
(※12)大阪水上バス船ライブは、八軒家浜⇔OAP港を航行した。
2010年:第11回天満音楽祭
会場数:22会場、前夜祭9会場
合計出演組数:221組
実行委員長:木村啓良
2010年10月10日開催。
前年の天満音楽祭の募金活動の成果をきっかけにして、大阪市がふるさと納税の寄付金を原資に、『宣布観』の修復に動き出した。天満音楽祭は今回も募金活動を続行した。
昨年に引き続き、大阪水上バスでのクルージングを行う。OAP港からOAP港に1周して帰ってくる航行ルートに拡張された。
2011年:第12回天満音楽祭
会場数:28会場、前夜祭7会場
合計出演組数:281組
実行委員長:築部健二
2011年10月9日開催。
東日本大震災被災地支援として募金活動を行った。
天満音楽祭実行委員で、関西大学政策創造学部橋口ゼミの学生たちが被災地支援として現地に直接赴いた。
JR西日本と協力関係を樹立。大阪ステーションシティ5階『時空(とき)の広場』がライブ会場となる。
大阪水上バス グルメ・ミュージック船「ひまわり」で、アコースティック船上ライブを行う。
NHK「ぐるっと関西おひるまえ」で事前告知放送、MBS「日曜出勤生ラジオ」で当日本部会場から生中継された。
2012年:第13回天満音楽祭
会場数:27会場、前夜祭8会場
合計出演組数:295組
実行委員長:築部健二
2012年10月7日開催。
大阪水上バス グルメ・ミュージック船「ひまわり」で、ゴスペル&吹奏楽 船上ライブを行う。
2013年:第14回天満音楽祭
会場数:31会場、前夜祭8会場
合計出演組数:309組
実行委員長:森一夫
2013年10月6日開催。
こおりやま音楽祭”樂”実行委員会と新年交流会を行った。
京街道JAZZライン(※)に参加、以後レギュラーで参加していくことになる。
FM802とFM COCOLOが事前に告知スポット放送で協力。以後、毎年告知を行う。
NHK『ぐるっと関西おひるまえ』で10/4に事前告知放送を行う。
関西テレビ『テレビノミカタ』で録画放送を行う。
後援に、関西テレビ、MBSが加入。
大阪日日新聞の10/4,5,6、3日間連載記事に掲載。
●パンフレット巻頭特集『天満音楽祭ブッキング担当者の懺悔と夢と。「好きやでぇ ごめんやでぇ〜」(クドウエツコ著)』
(※)京街道JAZZラインは2010年に、大阪ミュージアム構想を掲げた大阪府の呼びかけに京阪電鉄が協力して、大阪・京都・滋賀を結ぶ京阪沿線の通称「京街道」沿いの自治体・音楽イベント団体が参加して結成。運営母体は京街道魅力づくり連絡会議。
2014年:第15回天満音楽祭
会場数:34会場、前夜祭8会場
合計出演組数:360組
実行委員長:森一夫
2014年10月5日開催。
9/28、JR西日本との初コラボ企画『大阪環状線車内貸切演奏《TEN-ON ぐる KAN LIVE》』を実施。
関西大学政策総合学部 橋口ゼミ福島班と共に、東日本大震災被災地支援活動の映像やメッセージをライブで伝え、復興支援を呼びかけた。以後、福島大学のスタッフやゴスペルシンガー中川誠十郎氏(天音実行委員)の参加も得てほぼ毎年活動が続く。)
MBS本社1階ちゃやまちプラザ会場にて、公開生放送番組「日曜出勤生ラジオ『天満音楽祭 in MBSちゃぷらステージ』」を行った。
2015年:第16回天満音楽祭
会場数:39会場、前夜祭8会場
合計出演組数:442組
実行委員長:増永英次
2015年10月4日開催。
JR西日本とのコラボ「大阪環状線6駅での演奏《発車”0”ライブ『えんにち』》」実施。
大阪市営地下鉄「南森町駅」が会場として加入決定。
道頓堀でおなじみの人気ジャズクルーズ『とんぼりRiver JAZZ Boat』が参加。
福島区役所公認ストリートライブ「ノダヤオン」が自主開催で天満音楽祭に参加。
北区民ホールにて、中学生・高校生のグループユニットによるダンスコンテスト開催。
●パンフレット巻頭特集『心をつなぐ天満音楽祭』
2016年:第17回天満音楽祭
会場数:27会場、前夜祭5会場
合計出演組数:352組
実行委員長:増永英次
2016年10月2日開催。
9/28、JR西日本とコラボ『大阪4大オーケストラによる大阪環状線車内貸切演奏《ぐる KAN 4オケ Classic》』実施。
カンテレ扇町スクエア会場にて、「福島と天満を歌でつなごう!東日本大震災復興支援ライブ」開催。
被災地ボランティア活動を続ける関西大学政策創造学部橋口ゼミが現地の人の歌声を映像と音で伝えるライブや、福島大学も参加しての復興の歌を福島に届けた。
また、北区民ホールではフリーマーケットも開催。
2017年:第18回天満音楽祭
会場数:26会場、前夜祭9会場
合計出演組数:303組
実行委員長:森一夫
2017年10月22日開催。
10/5、JR西日本とコラボ『大阪環状線車内貸切での吹奏楽演奏《ぐる KAN ブラス》』実施。
OAPプラザで同日開催の島根県グルメフェア・物産展・観光展、OAP特設会場 噴水公園での日本酒、ひやおろし飲み比べコラボレーションを開催。
関西テレビ1Fカンテレホールなんでもアリーナにて、『第1回TEN-ON カラオケうた自慢』開催。
「京街道JAZZライン」のスタンプラリーを本部会場で実施(以後第20回まで続く)。
2018年:第19回天満音楽祭
会場数:30会場、前夜祭1会場
合計出演組数:330組
実行委員長:森一夫
2018年10月28日開催。
大阪工業大学 梅田キャンパスOIT梅田タワー 常翔ホールにて前日祭開催。
前半は「中国音楽ステージ」、後半に「天満音楽祭」を行った。
今回は行動テーマとして『ハイタッチ!天音 元気をシェアしよう!』というテーマを設け、MCも出演者も来場者も皆でハイタッチをして盛り上がった。
大阪市立堀川小学校の小学生がマーチングを披露。
関西大学 梅田キャンパスにて、「第2回 TEN-ON カラオケうた自慢」を開催。
2019年:第20回天満音楽祭
会場数:32会場
合計出演組数:333組
実行委員長:森一夫
2019年10月27日開催。
8月18日に、20周年記念パーティーを北浜BAR Oneにて開催。
周年テーマ「うちま〜しょ 天音」として、各会場で担当責任者・MCが音頭をとって会場を盛り上げた。
オープンセレモニー時に通年出演バンドに感謝状贈呈。
大阪水上バス「水都号アクアnimi」で記念水上ライブを行った。
記念応援歌「このまちがすき」(中川誠十郎氏:作詞作曲)を発表。
大阪市立北区民センターにて、「第3回 TEN-ON カラオケうた自慢」開催。
京街道JAZZラインの連携イベントとして大津ジャズフェスティバルから天満音楽祭へ、「第1回バトンフラッグ引き継ぎ式」が行われた。
京街道JAZZラインのキックオフイベント(9月26日、場所:天満橋シティモール)に天満音楽祭から中川誠十郎グループバンドが出演参加。
2020年:天音動画音楽祭
2020年7月1日〜10月14日開催。
新型コロナウィルスの感染拡大状況を論議し、例年のリアルでの音楽祭を断念し、第21回天満音楽祭は延期することを決定した。
困難なときこそボランティア精神の発揮を!今こそ多くのアーティストにエールを送り、絆を深めつつ明日に向かおうと言うメッセージをこめて、7月1日より『天音動画音楽祭100日連続動画投稿チャレンジ』を提起し、実施した。
2021年:第21回天満音楽祭「天音ライビング」
2021年も新型コロナウィルス感染拡大の影響で、例年のリアルでの音楽祭は開催せず。
その為、前年に引き続きWEB上での展開としてライブ配信を行う「天音ライビング」を開催した。
また、京街道JAZZライン改め「京街道音ライン」(運営母体は京街道広域連携型まちづくり協議会)発足に伴い加盟参加。